ジョージ・R・R・マーティン 乱鴉の饗宴 ― 氷と炎の歌 改訂版

第1部『七王国の玉座』改訂版(感想)第2部『王狼たちの戦旗』改訂版(感想)第3部『剣嵐の大地』改訂版(感想)。そして大陸を混乱に陥れた椅子取りゲームの音楽も止まる。座るのは、母なる女王か、若き姫か。激震の第4部『乱鴉の饗宴』開幕。
300年弱、ターガリエン家による統治がなされてきた七王国。しかし暴王へロバート・バラシオンが叛旗を翻したことで、一族は滅亡する。新たに玉座を手にしたロバートにより、微妙なバランスを保ちながら平和と長い夏が続くと思われていた……。
しかし新王朝から15年、補佐役である”王の手”アリン公が死去。ロバート王と共に剣を手にした、北王エダード・スタークが新たに任じられるが、アリン公は殺されたとの噂を聞く。”王の手”は宮廷で何を見たのか。何を知ってしまったのか。それはアリン公の妻リサの虚言ではないのか。真実を求めるエダードと共に、その妻や息子たちは長い冬に晒されていく。
中世イギリスをモチーフにした、夏と冬が不定期に変動する”七王国”が舞台。訳者変更などを経て、名称などを新訳に合わせた”改訂版”。ドラゴンや魔法といったファンタジーが終焉した、過去の遺物となった世界で、王家を巡る戦乱が始まる。
七王国の玉座〔改訂新版〕 (上) (氷と炎の歌1) 七王国の玉座〔改訂新版〕 (下) (氷と炎の歌1) 王狼たちの戦旗〔改訂新版〕 (上) (氷と炎の歌2) 王狼たちの戦旗〔改訂新版〕 (下) (氷と炎の歌2) 剣嵐の大地 (上) 〈氷と炎の歌 3〉(ハヤカワ文庫SF1876) 剣嵐の大地 (中)〈氷と炎の歌 3〉(ハヤカワ文庫SF1877) 剣嵐の大地 (下)〈氷と炎の歌 3〉(ハヤカワ文庫SF1878) 乱鴉の饗宴 (上) (ハヤカワ文庫SF) 乱鴉の饗宴 (下) (ハヤカワ文庫SF)
4年前の訳者変更騒動は、全てにおいて酷かったよね。”氷と炎の歌”という楽しさを満喫しつつも、本当残念でならない。