サラ・ピンバラ 瞳の奥に

精神科クリニックで働くことになったルイーズは、バーで意気投合しキスまでした男と再開する。ボスと紹介された男がそのデヴィッドだった。その妻アデルとも偶然に知り合い友好を深めていく。しかしデヴィッドと一線を越えながら、事情を隠し続けるルイーズだったが、この夫婦にはおかしな事情があると気づき始めた……。

週刊文春のミステリーレビューで『ゴーン・ガール』『そしてミランダを殺す』系で最後は絶対驚く!に惹かれて読んだけどさ。確かに奇妙な夫婦関係ではあるけど、これはない。男女の甘い関係もシスターフッドも小出しにされる過去も、バカにするために用意されたラストで台無し。俺たちが何を思って推理小説やサスペンスを楽しみにしているのか、こけにしているとしか思えない。ババ抜きに誘うなら、先に超能力者であることを言え。