サイモン・シン 数学者たちの楽園 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち

アメリカの人気長寿アニメ「ザ・シンプソンズ」。ハーバード大学の数学者たちが、シナリオライターとしてドラマや笑いを議論しているとはあまり知られていない。熱狂的ファンである著者が、散りばめられた数学トリビアの楽しさと、そこに隠された意味を解説する異色のノンフィクション。

黒板の残されたたった1行の数式や、積まれた本のタイトル。バックグラウンドで活躍する数学者ライターたちの遊びを、サイモン・シンが数学とシナリオライターの両面から解説する。何度もDVDを見て、オーディオコメンタリーもチェックするほど、僕もザ・シンプソンズのファンで、そんなネタあったなと思いだす嬉しさと、日本への供給が止まっている残念さが入り混じって読み進めてしまった。映画は字幕版が見たくて、六本木ヒルズまで行ったのは特別な思い出だ。皆んなとゲラゲラ笑いながら、最後の1秒まで楽しかった。