ジョセフ・ノックス 堕落刑事

押収したドラッグをくすねて停職になった刑事エイダン・ウェイツ。首の皮一枚を繋ぐために、麻薬組織への潜入捜査を言い渡された。国会議員の娘が出入りする屋敷には、想像を絶する闇が広がっていた。街に充満する腐臭と、底に住まう悪の正体とは……?

画面の中にいる女性はアイドルかそれとも……。問題としてはドン・ウィンズロウ「ストリート・キッズ」と同じなのに、どうしてここまでダーティーな世界になってしまうんだ。登場人物たちはより泥酔し、物語は裏切りと計算に満ちて手が早く、結末は爽やかとは到底言えない。でも味の濃さから満たされる即効性の高い快楽がたまらん。2作目は殺人鬼ネタなので続けて読んでいこう。