M・W・クレイヴン ブラックサマーの殺人

イギリスで名を馳せたカリスマシェフの正体は、娘を殺したシリアルキラーだった……。ポーによる逮捕から6年、その娘が監禁されていたと警察に保護された。強制的な捜査を疑われるポーと、無実を主張しだしたキートン。分析官のブラッドショーが真相解明のために立ち上がった!

ストーンサークルの殺人」に続くシリーズ2作目。カリスマシェフのキャラクターの書きかたも見事だけど、関係者による語りっぷりでさらに磨きがかかる。組織から追い込まれるプレッシャーと仲間との攻めの捜査で、読みやすさは前作以上。しかしながらフェアではあるもののトリックに関しては難あり。メインディッシュまで引っ張る要素ではないでしょう。