本当は賛否両論のアクロバットを期待したんだけど、堅実なサスペンスだったキャロル・オコンネル『クリスマスに少女は還る』。誘拐された少女2人を追う刑事と女性心理学者の周辺をベースに、時々はさまれる少女の脱出劇がとにかく面白くて、このへん半端ない。登場人物の多さや、視点の変わりやすい文章が600ページと思えば敷居は高いが、序盤で躓かなければ最後まで読むしかない1冊だった。久しぶりの翻訳ミステリを満喫できたのも幸せ。
- 作者: キャロルオコンネル,Carol O’Connell,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/09
- メディア: 文庫
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