東京子ども図書館 なまくらトック 愛蔵版おはなしのろうそく2

読み聞かせのための「おはなしのろうそく」。活字を少し大きくし、子どもが読んでも楽しくなるよう再編集した小型のハードカバー本。世界各国の昔話などを収録。

銀座の子どもの書店、教文館ナルニア国で可愛さのあまり購入してしまい、続けて読んでいます。両手で包み込めるようなサイズ感で、その中に昔話が詰まっているかと思うとたまらん……。お終いが残酷なのが多くて困惑する。ネズミに大金をもらったおじいさんを羨ましがって地下世界に行く話しの最後が怖すぎる。

 

リー・チャイルド キリング・フロアー 新装版

放浪する元軍人ジャック・リーチャー。何も持たずに旅をする孤独を楽しむ男。ギター奏者のエピソードを追って訪れたジョージアの田舎町で、殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。鉄壁のアリバイがあるにも関わらず刑務所に送られ、暗殺の意図を察知するリーチャーだが、事件は無関係ではなかった……。

事件の展開のスピード感、リーチャーの分析力、意外な姿を見せる事件で、スピードとボリュームのかけ合わせはなるほど人気があるはずだ。好きなシリーズもの以外に、新しいヒーロー像を求めて「組織の決まっていない強い元スペシャリスト」ものに手を出すけど、ヒロイン描写が苦手なんだよな。結局「こういうの、そう好きでもないな」という思いを毎年経験しています。

黒木あるじ 怪談実話 無惨百物語 にがさない

帰り道に寄った神社。子どもが好奇心で投げた石。胸騒ぎから引っ越したマンション。あの時の違和感は、何かを揺さぶり起こしていたのかもしれない。気付いていたのに。実話怪談の収集家による無惨百物語シリーズ

シンプルに怖く、現代から回想まで時間軸も豊富な収集怪談シリーズ。オカルトあり震災あり、文句なしの塩梅で楽しめる。災害地の怪談を残すフィールドワークはこれからも続けてほしい。