「新耳袋」の著者・中山市朗が蒐集した実話怪談シリーズ第6弾。子どものころに出会ったあの子。変わらぬ姿で前に立っているが、これは怪異なのか。それとも……。
複数作家の『瞬殺怪談』、距離感の近い黒木あるじ『無惨百物語』、語り口が絶妙な我妻俊樹『忌印恐怖譚』と並んでおすすめします。その後どうなったんだ……と気持ちが引きずられてしまうエピソードが特徴かも。
続きを読む世界銀行、国際移住機関、国連人口基金、ユネスコ。アフガニスタンの国際機関で働く4人の日本人が、それぞれの視点から援助の実情と未来への道のりを語る。
アフタガニスタンのニュースを見ながら、こんなに困難な国になったのか理解したくて読んでみた。歴史的、地政学的な脅威に囲まれ、自然災害、紛争、汚職、貧困といった発展途上国が直面する問題が勢揃い。さらにテロとの戦いが増し、ボトムはさらに深まりつつある。世界で1番困難な国と呼ばれる理由がよくわかる。それでも救おうとする人たちがいて「アジアのスイス」になる日を願う。ミステリーのWhy done it ? を読んでいるような気持ちよさがあった。2009年発刊ではあるけど、ナショナルジオグラフィックの最新特集と合わせてぜひ読んでほしい。
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