近未来ウィーン。人種・文化・技術が集結する国際都市ミリオポリスを襲う様々なテロ。それに立ち向かうのは特技増強された少女たち。犯人を殺すために街を走りぬく犬『オイレンシュピーゲル』。
4巻のために再読。『スプライトシュピーゲル』と同じ街、同じ敵を書いている(と書くと語弊を生むなあ)。形式や内容までもほぼ同じだが、2度も美味しく読ませてくれる。特攻・狙撃・遊撃それぞれを主役として過去も語られるが、その中でも、狙撃手の話はシンプルなまでに書かない。そして見せない。このことに意味がある、もっともトリッキーな一編に仕上がっている。
オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)
- 作者: 冲方丁,白亜右月
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (172件) を見る