冲方丁 オイレンシュピーゲル 4

国際空港の警護任務についた警察部隊MPB。突如のハイジャックは、ミリオポリスを揺るがす惨事の幕開けでしかなかった。国連ビルで行われる国際戦犯法廷に必要となる”何か”を巡り、中国からの特殊部隊、そして謎の特甲児童たちが襲いかかる。
いやーもう、3巻あたりから白犬の心情に動揺しまくり。逃走シーン、ラストのガチンコ強襲ともに盛り上げるねえ。同時刻の別事件を書いた『スプライトシュピーゲル 4』は傑作で、こちらと合わせることで見事なまでに面白さが引き出される。また、真相を知ってから再読することで、全く違う物語のように読めてしまうことも印象的だ。