冲方丁 スプライトシュピーゲル 3

重要幹部を含む、内務大臣暗殺。要撃を主とするミリオポリス公安高機動隊MSSだったが、内部情報から崩れ始めようとしていた。特甲児童<妖精>たちに与えられた24時間。
オイレンシュピーゲル>は白犬の心境が明確に書かれることによって、また<スプライトシュピーゲル>は個々が他人と触れ合うことを覚えることで、この3巻から物語が深みを得る。物語/世界/キャラクタが記号化されている中、スッと感情移入しやすくなるんだよね。冲方丁作品の魅力の1つがこの”タイミング”だと考えているんだけど、どうだろう。入り込ませる、盛り上げる、終わる、続きを気にさせる……を意識して再読してみようか。