北方謙三 水滸伝 9 嵐翠の章

独竜岡での戦いの途中、官軍も恐れる騎馬隊を率いていた林沖が離脱。死んだはずの妻が生きているという情報を信じた彼を、敵の罠だと疑わない梁山泊の英傑たちは追う。
林沖の心境処理や、新たに前線拠点である流花寨の建設、人数不足、タイミング……。ここまで上り調子だった梁山泊のボロが現れ、少しずつ歪んでいく姿が書かれる。しかし、それは激動の前の静。名に聞く地方軍であり、その力は官軍に認められた呼延灼将軍が来る!

水滸伝 9 嵐翠の章 (集英社文庫 き- 3-52)

水滸伝 9 嵐翠の章 (集英社文庫 き- 3-52)