北方謙三 水滸伝 10 濁流の章

地方軍の将軍でもあり、官軍から名を呼ばれた呼延灼が登場する。
呼延灼すげーいいやつじゃん! 目的をもって地方軍に行き、部下たちへの思いやりと厳しさを持つ。双鞭使いというナンダカナー臭(ちょっと恥ずかしいよね)が気になりつつも、10巻を読み終わる頃には惚れていた……。そして梁山泊との激闘。名将が登場するだけで、今までになかったスペクタクル。緊張感がハンパねえ。合戦での疾走感。読んでいる中で、酔ったような、そして逆毛立つような感じ。いろんな作家が教えてくれたような、”俺今、現実にいないわ”感だ。上手く命名したい。

水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)

水滸伝 10 濁流の章 (集英社文庫 き 3-53)