ドン・ウィンズロウ 高く孤独な道を行け

シリーズ再読。ロサンゼルス、ハリウッドから始まった、離婚が絡んだ子探しは簡単に終わると思えたが、話しはネヴァダで白人至上主義を掲げるカルト宗教を監視することに……。シリーズで主人公探偵ニール・ケアリーが最も精神的な高みにたどり着く本書は、代理父グレアムと感動的なシーンもあり。レヴァインは作が進むにつれ魅力を増してくる。プロットはシンプルに落ち着いているが、アクションが増え、読み止められない終盤はまさにハリウッド映画のよう。

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)