半年ほど海外に出張となるので、感想を書かないままに積んでいた作品を2冊(今はもう海外にいます)。ギルバート・アデア『閉じた本』は、失明した作家が新たに雇った助手と会話のみで進んでいくミステリ。不思議というべきか、異色ミステリという表現がマッチする作品。SFマガジン編集部編『ゼロ年代SF傑作選』は、マルドゥック・スクランブル外伝と秋山瑞人「おれはミサイル」を再読したかったので手にした。長谷敏司が意外な収穫だったので嬉しい。あと、僕はもうゼロ年代突入後の西島大介の価値がわからない。

閉じた本 (創元推理文庫)

閉じた本 (創元推理文庫)