トマス・ハリス ハンニバル

羊たちの沈黙』から7年。麻薬組織への逮捕劇から、マスコミと上層部によって窮地に落とされたクラリスだったが、彼女のもとに一通の手紙が届く。送り主はあの”ハンニバルレクター博士だった……。
ロンドン三越地下の書店で下巻だけが安売りアホかー! と、衝動的に古本屋で上下巻を購入して再読。未読の『ハンニバル・ライジング』も買えばよかった(後付け設定ぽくて読む気がしていなかった)。『レッド・ドラゴン』や『羊たちの沈黙』に比べると、あまりにもエンターテイメントしていて好きではない。いや超ド級の味わい難い、間違いなくドキドキワクワクが止まらない楽しい作品ではある。しかし、あの深さの知れない沼に、主人公が踏み入れていく感じがシリーズの良さだと思っているからだ。というわけで『レッド・ドラゴン』が3部作ではベスト。

ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)

ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)

ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)

ハンニバル〈下〉 (新潮文庫)