あの明るく元気なカリエと、生真面目なエドの2人は夫婦でなくとも、幸せに暮らしていたが……。最終巻まで買った読者全員が読めないのは全くもって悲しいことだけど、読むべき2編が収録されている、作者による”流血女神伝”シリーズの同人誌だ。カリエとエドのファン（というか皆好きだろう）なら必読間違いない作品。僕の中で”流血女神伝”は正式に終わった。京都にとらのあながあって、本当にありがとう。大きなシリーズものを書く作者と、ライトノベルという仕事の方法が最終的に噛みあわなかったことはわかるけど、このような形で出たことは実に残念だと書いておきたい。ハヤカワで全巻増補版とまではいわないが、どうして収録されなかったのかと悔やまれる。僕がライトノベルを100%好きになれない理由がここにある。
