曽根圭介 本ボシ

静岡県沼津、全裸で河原に捨てられた少女の死体が発見された。新米刑事の一杉研志は、過去の因縁から事件に熱中する。噂の絶えない元小学校教師の逮捕で事件は解決したかのように見えた。そして2年後、同じ手口の事件が発生し、研志は混乱する。本ボシは、別にいた……?
第1回静岡書店大賞小説部門静岡作家賞受賞。曽根圭介の短編集『鼻』(感想)『熱帯夜』(感想)が凄く好きなので、出張でも東海担当しているし、帯も静岡書店大賞仕様だし、長編も読むかと。厭らしいキャラクタは短編より見事で、ボリュームもあって読み応えを感じさせる。警察もの、誘拐ものとしては好きだけど、オチ的にアリナシのギリギリを攻めているので、評価分かれるんじゃないかな。

本ボシ (講談社文庫)

本ボシ (講談社文庫)