小林泰三 記憶破断者

男は目覚めと共に目の前のノートに気づいた。自分は数十分しか記憶が保たない記憶破断者で、記憶を上書きする能力を持った何者かと戦っている……。誰が敵かもわからない中で、記憶破断者は自分が書いたノートを片手に街に出る。
HUNTER×HUNTERばりの能力戦かと思いきや、敵との絶対的能力差とその残酷さに絶望しかない。そりゃそうだよね、毎朝目覚めたら異世界転生しているんだもんね。能力者のいやらしさがとっても小林泰三節がきいているし、記憶破断者の一般人ぷりも読んでいて共感しやすい。しかし蛇足としか思えない部分があって、絶対いい作品だと思えないんだけど。

記憶破断者 (幻冬舎単行本)

記憶破断者 (幻冬舎単行本)