視覚、聴覚に比べて謎の残る嗅覚。400種類ほどの嗅覚受容体でどうしてこれだけの香りを判別できるのか。受容体の少ないイルカと、多いゾウの違いはどこにあるのか? 生物の進化と合わせて、科学者たちがたどり着いた嗅覚の現状とは。
久しぶりの岩波科学ライブラリー。嗅覚受容体の組み合わせによって複雑に感じ取り、人それぞれファジーに表現する不思議。サルも木の上で生活するか、陸で生活するかによって、嗅覚受容体の数に差が生じている事実など、科学からのアプローチが面白い。しっかりと嗅覚の勉強ができる1冊でオススメ。これは書かれていないけど、人の嗅覚がどうなっていくんだろう。
嗅覚はどう進化してきたか――生き物たちの匂い世界 (岩波科学ライブラリー)
- 作者: 新村芳人
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2018/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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