近年では珍しくなった麻疹(はしか)は軽く見られるが、かつては人類にとって歴史的脅威だった。麻疹はどのように広がり、人々はどう戦ってきたのか。ワクチンの開発史を共に解説する。
子どもの母子手帳を見ていると沢山のワクチンを打つことに驚いた。という時に本書が販売されたので読んでみた。どうしてワクチンは「接種」なのか。長い歴史の中で様々な知識を駆使して病気と戦ってきたのかがよくわかる。麻疹だけでなく、人と病気の関わりを書いた素晴らしい歴史書だ。とても読み応えのある、いい本だった。反ワクチンなどもあるようだけど、リスクの計算をしっかりと子どもにはしてあげたい。
- 作者: 山内一也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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