谷川ニコ 辻真先 青崎有吾 相沢沙呼 円居挽 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー

モテないし、小説になる! 黒木との親交が深まる根元陽菜と、距離が遠まっていると感じる岡田茜の感情を書いた青崎有吾「前髪は空を向いている」。地味な私・夏帆と接してくれる秀才美少女・加藤明日香の出会いから、揺れる心情を散りばめた相沢沙呼夏帆」など、5人の作家による短編化アンソロジー

薦められて読んだときは「かんべんしてくれよ」だったけど、遊園地を舞台にした傑作13巻に出会ってから、小説アンソロジーを読むまでになってしまった。それぞれ原作の空気感を崩さず素晴らしい。中でも円居挽「モテないしラブホに行く」が、ゆりもこ百合百合ミステリーで俺歓喜! 心が溶かされるようなアリバイトリックだった。読者ゾーンが狭すぎる気もするが、入れたことに感謝しかない。