アンデシュ・ルースルンド ベリエ・ヘルストレム 三分間の空隙

子どもたちが200ドルを得て殺し屋になる市場がある、南米コロンビア。アメリカの麻薬取締局に雇われ、麻薬犯罪ゲリラPRCに潜入した男がいた。しかし米国下院議長が拉致されたことで、PRC幹部抹殺の命令が下る。リストに挙がってしまった男の運命は、グレーンス警部に託された……。

『三秒間の死角』からまさかの続編。第2の主人公と呼べる男が再登場し、ゲリラでの仕事はより残酷に、ミッションはより過酷になってしまった。シリーズ1番のボリューム感ながら、今まで以上のリーダビリティで物語は展開する。悪い表現をすればこれ「南米ゲリラに転生したら米国特殊部隊に殺されそうになった件」な俺TUEEE小説だった。しかも三秒間、三分間からさらに続く様子なので、楽しみでしかない。