アンデシュ・ルースルンド ベリエ・ヘルストレム 三秒間の死角

麻薬密売組織で中枢まで上り詰めたパウラ。ダミーの警備会社に勤めながら、共働きの妻と子ども2人を支え、大きな分岐点に立たされていた。警察の潜入捜査員でいることと、刑務所に密売の拠点を作る組織の指示。2つの権力の思惑に挟まれるパウラ。麻薬取引で起こった殺人事件からグレーンス警部の手が伸びるが……。

英国推理作家協会賞・スウェーデン最優秀犯罪小説賞を受賞。毎度えげつない結末を用意しているグレーンス警部シリーズも5作目。巨大かつパワーで成り立つ組織に搾り取られ、子どもの世話をしながら密売の準備をするパパの姿に涙が……。次の舞台は南米ゲリラへの潜入捜査って無茶苦茶でしょ(超楽しみ)。