河合香織 分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議

未知のウィルスの報告が入ってきたときに、専門家たちはどのように動き始めたのか。日本独自の「専門家会議」を形成し、内閣府厚労省との折衝が始まる。個々の自粛要請が高まる中、緊急事態宣言の発令に向けて、関係者の証言を記録する。

東京・銀座の教文館でノンフィクション特集を見て購入。メディアとも政治家とも渡り合う、尾身茂とはどういう人物なのか。プロフェッショナルといったイメージから、本書によって世界レベルのスペシャリストだと気付かされる。たった一言のリーダーシップ論が強烈。年に数度、強烈に記憶に残るフレーズだったり、忘れられないシーンだったり、特別な本に出会うときがある。まさにそんな1冊。