ジョー・イデ IQ

仲間は敬意を表して彼のことを“IQ”と呼ぶ。探偵・黒人青年アイゼイアは、元ギャングの金持ちドッドソンから、仕事を請け負うことになった。大物ラッパーを狙う殺し屋をさがすのだが、なんと凶器は巨大な犬! それなら人ではなく、犬を追うことにした“IQ”とドッドソンだが……。

テンポのいい“IQ”の今の物語と、過去の事件を書いた少年アイゼイアの物語が交差して、この面白さはミステリーと冒険小説の融合で、ガッツリ読ませにくるじゃない! そして探偵へとならざるを得ない悲しき成長譚。2作目へと余韻を残すエピローグといい、こんなシリーズが始まれば応援したくなるんだよね。

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)