クイーン『九尾の猫』のゼイ肉を削いだら森博嗣『キラレ×キラレ』になったんじゃないかな。満員電車で背中を切られる事件が続き、警察は気がつかなかった共通点が被害者にはあった……。"レトロ"なものを書くというわけで、前作は地下室に幽閉されていた兄など、そういうことなんでしょう。(書き忘れていたので補足)終盤からの怒涛のサスペンスはなかなかのもの。『赤緑黒白』と同じく、とてもいいところだと思う。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/07
- メディア: 新書
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