三上延 ビブリア古書堂の事件手帖5 栞子さんと繋がりの時

五浦大輔の告白を、篠川栞子は受け止めきれず、必ず答えるので待ってほしいと告げた。ぎこちない距離感の2人に、また古書にまつわる依頼が入る。知っていたかのように再び登場する栞子の母。娘を試すかのような台詞を残すが……。

ブラック・ジャックを収集する父と、引きこもりの弟に挟まれた女性のエピソードがよかった。エゴの強さ、ブラック・ジャックのストーリー、その背景と共鳴させるための作り込みが、綺麗な話しに見えて、実はエゴだらけという。今までも、誰もが何より本を優先する人たちだったからな……。