大学時代の仲間と山奥の地下施設を訪れた柊一は、道に迷った3人家族と一晩を過ごした。明朝、地震が発生。岩によって扉が塞がれ、地下3階に溜まっていた水が増し始めた。その矢先、仲間の1人が殺された。残された電力、食糧、水没までのタイムリミットは1週間。犯人が犠牲となって岩を動かせば、皆が助かるのだが……。
Twitterで絶賛を見かけて読んでみた。仲間と第三者と閉ざされる状況や、点在する小道具を推理へと繋げていく様子は、学生アリスを彷彿とさせる。犯人を絞りきれない緊張感と、点在した小道具1つひとつによって殺人犯を挙げる気持ちよさ。クローズドサークルの魅力がここにある。その上で迎える驚愕の結末。もう1度読み返して、あまりにも怖くて本を投げ捨ててしまった。しばらく経っても後味が残っている。
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