加藤一 「超」怖い話 Λ(ラムダ)

1991年から始まりシリーズ22巻、1000話以上集めてきた。これほどまでに多くの読者を得たのは、「超」怖い話がすべて実話だからではあるまいか。

夫婦が購入しようとした家に付いていた「恵比寿瓦」。実家に頻繁にかかってくる「たすけてください」を連呼する電話。山の工事現場で不幸が連鎖する「衰弱」。終盤にかけて重みが増していく。呪いのノウハウを教えてくれる友人の顛末を書いた「被験者と観測者」が強烈な印象を残す。