ジョン・ヴァードン 数字を一つ思い浮かべろ

ある男に届いた手紙には、数字を思い浮かべろと書かれていた。もう一つの封筒にはその数字が! 男は古い友人である退職した刑事ガーニーに助けを求めた。しかし奇妙な脅迫は続き、事は最悪の事態に。殺されてしまった友人の周辺は、途切れた雪上の足跡など不自然なことだらけだった。ガーニーを襲う大量の謎、謎、謎! 手品のような連続殺人に、答えはあるのか!?

2018年の海外話題作がセールだったので購入。これは初期のカーリイか、極めてスレイドのような色ものかと思いきや、しっかり本格ミステリー! その上、驚きある犯人を提示する良作だ! ボリューム感は十分だけど、雑な要素もなく、終盤まであっという間に読めてしまった。主人公周辺がもう少し書かれると好みかも。まっすぐな現代本格ミステリーが読みたい人にはオススメ。

数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫)

数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫)