岩波ジュニア新書編集部 10代が考えるウクライナ戦争

2022年から始まったウクライナ戦争。この軍事侵略を、高校生たちはどのように受け止めているのか。衝撃や怒り、悲しみと同時に、私たちができることを模索する。高校生たちのヒアリングと、奈倉有里・池上彰からの提言を収録。

とにかくロシア文学者・奈倉有里「ウクライナ情勢をどう見るか 学問と文化の視点から」を読んでほしい。 「暴走した権力に対しブレーキが効かない」目の前にある問題をあぶり出す。池上彰は「選挙制度があっても戦争は起こる」絶望を説く。高校生たちがそれぞれの思いを悶々と語り合う様子は、まるでセラピー・ミーティングを見ているかのようだ。戦争に対して何もできなくても、読むだけでも力になれるのであれば。