芦花公園 ほねがらみ

大学病院勤務の私が収集した実話怪談の数々。その中に登場する呪われた村、手足のない体、白蛇伝説。断片を繋いでいくと、もしかしてこれらは1つの出来事を物語っているのか……。

小説投稿サイト・カクヨムで連載していたものが2020年夏にバズり、2021年に書籍化。ジオシティーズで読んだネット怪談が進化するとこのような形になるのか。民話やオカルト要素をからめながら、まとめていく力は正直弱い。阿澄思惟「忌録: document X」への言及が文中でもあるが、同じように収集家のノート系でよかったのでは?書き分けが上手いので、素直な作品が読みたい。「忌録: document X」と合わせてどうぞ。

ほねがらみ (幻冬舎単行本)

ほねがらみ (幻冬舎単行本)