黒崎緑 未熟の獣

公園で幼女の死体が発見された。握りしめられた「1+1=」はダイイングメッセージなのか。さらに幼女誘拐は続き、新たな犠牲者は手首が切り落とされていた。特殊な苗字を狙った事件か、それとも……。

佳多山大地新本格ミステリを識るための100冊」をきっかけに読んでみた。公園を舞台に誘拐事件を軸にして、母であること、母でないことが狂気に導いていく。「1+1=」を筆頭に多くの驚きが待っているが、同時に構成要素が多すぎる印象。