金子玲介 死んだ山田と教室

夏休みに死んだ山田が、教室のスピーカーに転生した! 声だけが残された山田と、2年E組の面々の試行錯誤が始まる……。男子高校生らしいバカさ加減と、自由さが実に青春小説。事故死の真相は少しだけミステリー。山田のために挑戦したりいたずらしたり、力の抜けたくだらなさが始終を占める。新聞書評欄で取り上げられていたので読んでみたが、面白さのピントが合わない1冊だった。