2019-01-01から1年間の記事一覧

斉藤洋 ルドルフといくねこくるねこ

1匹の魚を盗んだことから、知らない街・東京に来てしまった黒猫ルドルフ。大きなトラ猫「イッパイアッテナ」と出会い、飼猫ブッチー、ブルドッグのデビルとも友達になってしまい、神社の軒下も住み心地がよければ、もう第二の故郷だ。そんな時、川向こうから…

斉藤洋 ルドルフともだちひとりだち

1匹の魚を盗んだことから、知らない街・東京に来てしまった黒猫ルドルフ。大きなトラ猫「イッパイアッテナ」と出会い、飼猫ブッチーとも友達になった。それから1年、ブルドッグのデビルともひと段落。忘れられない故郷のリエちゃんのことが心配になってきた…

斉藤光政 戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」

青森県の旧家から膨大な古文書が発見された。門外不出の記録「東日流外三郡誌」には、大和朝廷に消されてしまった東北文明が書かれていた……。1992年の訴訟をきっかけに始まった真偽論争。東奥日報の記者が取材を重ねると、奇妙な背景が見えてきたが……。偽書…

斉藤洋 ルドルフとイッパイアッテナ

1匹の魚を盗んだことから、長距離トラックに乗って東京にまで来てしまった黒猫ルドルフ。降りたところで出会った巨大な猫の名前は「イッパイアッテナ」。自分はどこから来たのか、帰れない飼い猫の運命は……。2匹の愉快で学のあるノラ猫生活が始まる。 青少年…

デニス・レヘイン 愛しき者はすべて去りゆく

寝室で寝ていたはずの少女アマンダが忽然と消えた。依頼を受けたパトリックとアンジーだったが、アマンダの母へリーンが取材を受ける姿は悲しみより、楽しんでいる様子でもあった。彼女の生活はアルコールとドラッグに満たされていたと、叔母ビアトリスは明…

菅原勇一郎 日替わり弁当のみで年商70億円スタンフォード大学MBAの教材に 東京大田区・弁当屋のすごい経営

1食450円のお弁当を毎日7万食配達。廃棄率は0.1%。2代目が継いで8年。注文数が3倍になった、お弁当屋「玉子屋」の秘密とは。 著者である社長の講演を聞く機会があり、面白かったので読んでみた(すぐ読まないと、一生読まないよね)。廃棄率を下げるために、配…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 業

瞬殺の如く一瞬で読める最恐怪談152話。平山夢明を筆頭に、黒木あるじ、黒史郎、我妻俊樹、つくね乱蔵、神薫、小田イ輔、伊計翼、鈴木呂亜、小原猛ら実話怪談の名手を収録。 トップスピードでビビらせにくる怪談界のF1こと瞬殺怪談。たった数行が怖い。オカ…

江川紹子 「カルト」はすぐ隣に オウムに引き寄せられた若者たち

「カルト」に関わらないためには、「カルト」事件を知ることが大切である。オウム真理教の一連の事件から死刑囚になった信者たち。彼らはどのようにして参加し、人を殺めていったのか。長年、事件取材を続けた著者が、その迷いと後悔を綴る。 あの悲劇を忘れ…

小川一水 天冥の標3 アウレーリア一統

西暦2310年、肉体改造によって真空に適応した《酸素いらず》の国、ノイジーラント大主教国より海賊討伐の任を受けた強襲砲艦エスレルの艦長サー・アダムス・アウレーリアは、病める一族、救世群と出会うことになる。彼らは木星で発見された超古代遺跡に関わ…

森野達弥 ふしぎな世界を見てみよう! リアル妖怪大図鑑

お風呂の垢が大好きな、垢なめ。橋の下で泣いている、うぶめ。容姿を訊ねる、口裂け女。妖怪は、私たちの生活の、ほんのそばに存在している。妖怪はどこに出て、どんな姿をしているのかを、情報とイラストでたっぷり紹介する大図鑑。 この夏、一番嬉しかった…

小川一水 天冥の標2 救世群

西暦201X年、リゾート地のパラオで謎の疫病が発生した。国立感染症研究所の児玉圭伍と矢来華奈子は原因究明のために現地に降り立つが、悲惨な光景が待っていた。感染源不明。治療も間に合わず生き絶える患者たち。感染は一島で終わらず、世界的なパンデミッ…

阿古真理 料理は女の義務ですか

苦手でも、時間がなくても、それでも台所に立たなければならない女性たち。いつから調理は女性のものになったのか。社会とともに進化してきた便利さとは。激変していくこれからの料理とは。 「人はなぜ料理をするのか?」という根本的な歴史から、戦前戦後の…

小川一水 天冥の標 1 メニー・メニー・シープ

西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植から300年が経とうとしていた。臨時総督のユレイン三世による配電制限が悪化し、住民の不満は積もりに積もっていた。その中、医師カドムは《海の一統》のアクリラから連絡を受け、未知の病に遭遇するが……。 …

くぼあやこ 育児百景 Slice of Life

instagramで始まった1枚の育児絵日記。はじめてのお風呂、罪悪感の離乳食、何が悲しいのか泣きやまない時間。それでも成長は止まらず、可愛いと愛しいの日々。 僕の家より先に生まれて、こういう風に成長していくのかと氏のinstagramを見始めたのが始まり。…

森博嗣 つぼねのカトリーヌ The cream of notes 3

森博嗣が思考し、端的に綴る100の呟きとその補足の第3弾。著者の道筋をたどるような、今まで記述してきた文章の意味がよくわかる。森博嗣の再利用でもあるけど、小説が日記に、日記がコラムに、コラムが呟きになって、贅肉が削ぎ落とされて今が最もスタイリ…

しつもん! ドラえもん 教えて! 宇宙・科学編

朝日新聞で連載しているドラえもんの一問一答クイズをジャンル別にまとめた第1巻。 法事のとき、親戚の子が「おじちゃん知ってる?」とクイズを出してきた。朝日新聞で連載しているドラえもんの一問一答をまとめた本だった。時事問題が簡単に学べるのでネッ…

岩田昭男 キャッシュレス覇権戦争

300兆円市場と言われるキャッシュレス決済市場。様々な規格が立ち上がる中、大きくリードしたのはPayPayだった!かつてキャッシュレス社会を引導したクレジットカードは、水面下で巨大な信用格差社会を構築していた。この流れは引き継がれるのか……。 まず、…

原田英美子 そんな採用でよろしおすか? 心づくしの採用が起こした京都小川珈琲の奇跡

京都のコーヒーメーカー小川珈琲(株)は、20年間連続で内定者の辞退を出していない。学生に働きたい気持ちをしっかりと受け止め、採用活動を続けるのは担当者の原田英美子。その会社説明会に参加するだけでも価値があると言われるようになった秘訣とは。 京…

R・D・ウィングフィールド フロスト日和

デントンの町に肌寒い秋風が吹く。婦女暴行魔が好き勝手に暴れ、公衆便所で汚水とゲロにまみれた浮浪者が殺され、案の定強盗事件まで発生する。中間管理職のフロスト警部は不眠不休で板挟みになるが……。 2作目までしか読んでいなかったことを後悔するばかり…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題10 転機を迎える世界と日本

池上彰が解説する世界・国内の政治ニュース総まとめ。 kindle版からまわし読みできるよう本に変更。シリーズを読み始めてから4年。やっと追いついたのと、これを入り口に読書の幅が広がったことに感謝。決して満足していい内容ではないけど、まずはここから…

平山夢明ほか 瞬殺怪談

瞬殺の如く一瞬で読める最恐怪談156話。平山夢明、黒木あるじ、我妻俊樹、松村進吉、伊計翼、黒史郎、神薫らを収録。 トップスピードでビビらせにくる怪談界のF1こと瞬殺怪談。たった数行が怖い。オカルトから地元怪談もあり、今回も大変満足。 瞬殺怪談 (竹…

フェルディナント・フォン・シーラッハ 刑罰

ダイバースーツを着て、浴槽で死んだ男。赤ん坊を殺した夫の肩代わりで、刑務所に入った妻。実在の事件をモチーフに、裁きから漏れた罪を書く。罰を与えられれば、赦されたかもしれないのに。 『犯罪』『罪悪』のテイストが帰ってきた!削られたストーリーは…

NHK「女性の貧困」取材班 女性たちの貧困 “新たな連鎖”の衝撃

「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」で話題を呼んだ「女性たちの貧困」を書籍化。深刻化する10代、20代女性の貧困。奨学金が返せない女性、ネカフェで生活する姉妹、親の貧困を引き継いだ女の子……。フィクションではない、目の前にある苦しみを追う。 …

堤未果 社会の真実の見つけかた

9.11後のアメリカでいったい何が起きているのか?国民のためと進められた教育改革は、教育と学業を利用し、若者を丸裸にするためのビジネスではないか。あおり続けるメディアの実態を、取材を通して実感した著者が語る「情報を読む力」。 岩波ジュニア新書に…

木原浩勝 九十九怪談 第六夜

『新耳袋』に続く新しい百物語シリーズ。しばらくこのシリーズを読んでいないと思ったら、3年ぶりか。怪談を読んだという充実感があるわけでもなく、もうこれで終わりにしようと思います。 九十九怪談 第六夜 (角川文庫)作者: 木原浩勝出版社/メーカー: KADO…

葉真中顕 コクーン

1995年3月20日、丸ノ内で起こった新興宗教団体「シンラ智慧の会」による無差別乱射事件。その首謀者は教祖の天堂光翅であった。彼に関わった者は、一匹の煌めく金色の蝶を見ていた……。 様々な視点で語られる事件の断片。貧困や震災など、社会問題を切り口に…

松井優征 東山彰良 魔人探偵脳噛ネウロ 世界の果てには蝶が舞う

弥子とネウロに会った笹塚刑事は、1匹の蝶を見た。その瞬間、笹塚は遠いあの日を思い出した……。逃げるように日本を飛び出し世界中を旅した彼は、南米で1人の少女に出会う。マフィアが闊歩する街で、命がけの非日常に巻き込まれるが……。 のちに直木賞を受賞し…

詠坂雄二 インサート・コイン(ズ)

ゲーム雑誌でライターを務める柵馬は、記事を書くために日夜奔走する。動くキノコを求めて奥多摩へ。初恋の彼女とプレイしたゲームの思い出。あの有名RPGに隠された伏線とは。俺たちが過ごした青春と楽しさは、現代ミステリーへと化けて現れた。 様々な感想…

鴻上尚史 「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる

「空気」を読めと言うけれど、「個性」も尊重しろと言われる時代。どうしてこんなに息苦しいの?もっと自分らしく、もっとのびのびと行きたい人へ送る、とっておきのアドバイス。 ネットコラムが都度話題になるので、そのベースが書かれていると思って読んで…

ソフィー・エナフ パリ警視庁迷宮捜査班

6カ月の停職処分から復帰したアンヌ・カペスタン警視正。未解決事件を扱う新しい特別捜査班をまとめるよう命じられるが、集まった面々は厄介者ばかりだった。バディを不幸にする死神、大酒飲み、スピード狂、チクリ屋……。目の前の資料から、20年前のフェリー…