サラリーマンの僕が転生したのは、大好きなアニメ「きみある」の世界。しかも誰もが恐れる“悪魔”城ヶ崎アクトになってしまった。最後はヒロインの葉山ハルの病死が決まっているが、もしかして救えるのか!? アニメを知りつくした僕なら変えられるはず!
中田永一が児童文庫を書き下ろしていると知って、久しぶりに転生ものを読んでみた。世界改変×悪役令息で、今までにない読書体験だった……。世界を変えようとするのはもちろん、本人の知らぬまにキャラクターたちが変わっていく様子が新鮮。後書では「人生の節目=異世界転生もの」論として、学生や社会人になって大きく環境が変わったときに、居場所を確保するまでの時間だと説く。