月村了衛 機龍警察 完全版

人型搭乗機・機甲兵装によってテロ、民族紛争が激化。警視庁は新型機<龍機兵>を採用し、その搭乗者として3人の傭兵と契約した。警察組織で孤立する特捜部だが、都内中心部で発生したテロ事件の出動をする。大きな被害の裏には、想像を絶する組織の気配があった……。

ファンのTwitterを見て、“至近未来”警察小説シリーズという説明に格好よさを感じて完全版を再読。機甲兵装が活躍する派手なアクションも読ませどころではあるけど、人の駆け引きを濃く書いているので、とにかく泥臭く汗臭い。この年(40代)だから好きになれた面白さかも。冲方丁シュピーゲル”シリーズの渋い中年版といった印象だ。シリーズを通して傭兵3人の過去が書かれるようなので、そこまでは読んでみよう。