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磯田道史 「司馬遼太郎」で学ぶ日本史

数々の歴史小説を書いてきた著者は、どのように日本史を見ていたのか。戦国時代の下克上から、明治維新。そして「鬼胎の時代」と呼んだ暗黒期とは、司馬遼太郎はどのようなに評価したのか。磯田道史が、司馬史観を通して解説する。まるで司馬遼太郎を読めば…

清水章弘 東大生が知っている! 努力を結果に結びつける17のルール

プラスティー教育研究所の設立者が教える東京大学入学までの道のりと、その後の務め方。勉強の意味から、生活に散りばめられた成長するためのポイントとは。「コツコツ勉強する君には合っていると思う」と渡されたので読んでみた。秀才肌の先輩には合わなか…

梓崎優 叫びと祈り

旅をする青年は、様々な出会いの中で、事件に巻き込まれる。砂漠のキャラバンを襲う連続殺人。風車小屋が並ぶ丘での推理合戦。列聖のひと夜に起こった奇跡。密林の集落で出会った惨劇……。久しぶりに読みたくなって再読。第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂…

伊藤穰一 ジェフ・ハウ 9プリンシプルズ 加速する未来でも勝ち残るために

MITメディアラボ所長の伊藤穰一と、クラウドソーシングの父、ジャーナリストのジェフ・ハウによる、21世紀を生き抜くための9つのユーザーズマニュアル。後輩から「面白かったんで読んでくださいよ!」と言われたけど、ぜっんぜん分からなかった本書(しかも彼…

千街晶之 週刊文春ミステリーレビュー2011-2016[国内編]名作を探せ!

週刊文春に掲載された6年分、140本のコラムをまとめた本書。「名作を探せ!」の副題がまさに相応しい。何が話題作だったかのチェックで手にしたけど、たくさん読み落としていた注目作があるんだなあと感じるばかり。麻見和史を知れたのは大きな収穫かも。早…

山内一也 はしかの脅威と驚異

近年では珍しくなった麻疹(はしか)は軽く見られるが、かつては人類にとって歴史的脅威だった。麻疹はどのように広がり、人々はどう戦ってきたのか。ワクチンの開発史を共に解説する。子どもの母子手帳を見ていると沢山のワクチンを打つことに驚いた。という…

森博嗣 封印サイトは詩的私的手記 I Say Essay Everyday

森博嗣がwebに書いていた1999年の日記をまとめた本。どうして再読しているのか、我ながら理解できない。封印サイトは詩的私的手記 I Say Essay Everyday作者: 森博嗣出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/12/12メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る

ジャック・カーリイ キリング・ゲーム

上司に嫌われながらもコンビニ強盗の一件で表彰され、嫌々担当した臨時講師は人気もでて、少し有頂天で調子にのっているカーソン。一方、ルーマニアの心理実験で歪められた失敗作が、街で密かな復讐を始めた。シリーズ最高の『ブラッドブラザー』に劣るのは…

早坂吝 虹の歯ブラシ 上木ライチ発散

援交女子高生探偵・上木ライチが再び登場。ラブホテルで監視カメラに残された殺人事件。密室で腕を切断された教祖。現場に残された遺体のカラーコピーなど、次々と奇想天外なトリックが明かされる短編集。『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』の早坂吝でした。それ…

ビル・ビバリー 東の果て、夜へ

組織で道路の監視役を務める15歳のイースト。上からの命令で、少年たちはウィスコンシンまでの長い旅に出る。組織のために、裏切った一人の男を殺さなければならない。暴力を秘めた弟たちとの2000マイル。ロードノベルいいよね! と読み始めた英国推理作家協…

長谷川栄祐 面白くて眠れなくなる生物学

高校の生物学をベースに、教科書には載っていない生物の成り立ちと、仕組みを解説する。「生物の本って興味ありますか?」と借りてみた。性別が出現した理由や、アリなど集団行動をする生物のメカニズムなどは、著者の専門領域に近いこともあって面白い。し…

白井智之 人間の顔は食べづらい

安全で新鮮な食料として“首のないクローン人間”が届く日本。クローン出荷施設で働く和志は、今日も間違いなく、死んだばかりのクローン人間の首を切断して出荷した。しかしある客に届いた商品には、処分したはずの首が入っていた⁉︎ 事件には奇天烈な探偵が参…

安田登 能 650年続いた仕掛けとは

歴史の中で数々のエピソードとして登場し、豊臣秀吉も愛した能。能はどのようにして生まれ、流行り廃りがありながらも、なぜ今日まで続いてきたのか。Twitterで紹介されていたので読んでみた。親戚が集まると謡いだす老人がいて、またそれに続く人がいて、ど…

三浦展 日本人はこれから何を買うのか? 「超おひとりさま社会」の消費と行動

2035年には、一人暮らし世帯が家族世帯を逆転し、主流となる日本。今私たちが平均だと思っているものは、いつまで続くのか。そしてどのように変化をしていくのか。「書いてあるのは分析だけなんだけど」と不動産関係者から借りた1冊。「葬儀関係はどうなるの…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題7 Gゼロ時代の新しい帝国主義

出張中に食事をしながらサクサク読める好きなシリーズで、2016年の世界動向をまとめた1冊。今のニュースを見るのに復習をかねて超利口。池上彰の意見はなくても、高い理想が垣間見えて、とても好き。知らないと恥をかく世界の大問題7 Gゼロ時代の新しい帝…

ジョン・グリーン アラスカを追いかけて

アラバマの高校に転入したマイルズは、寮生活を通して仲間たちと出会う。自分とはまったく違う、カリスマ的魅力をもつ女の子アラスカに惹かれていく。しかし、あることをきっかけに2人の人生は永遠に変わってしまう。新聞の読書欄で読みたくなって。何を勘違…

井上章一 京都ぎらい

京都に生まれ、京都で育ってきた著者が書く、新・京都論。井上章一の捻くれた願望と妄想とで、京都のイメージをバカバカしく茶化した堕書。『つくられた桂離宮神話』を面白いと思ったけど、それは霞んでしまい、その思い出さえ殺してしまいたい。著者の姿勢…

黒川信重 ラマヌジャン探検 天才数学者の奇蹟をめぐる

およそ100年前、30年少しの短い生涯で終えた天才数学者ラマヌジャン。彼の生涯と、残した数式を紹介する。順列組み合わせを勉強しなおす機会があった流れで、数学の本が読みたいと思って。エッセイ的なものか、ドキュメンタリーかと思っていたら、ほとんど数…

塩田武士 罪の声

父の遺品の中から見つかった、カセットテープと黒色のノート。そこには記憶にない幼少時代の自分の声が入っていた。それは31年前に未解決のまま終わった「ギン萬事件」で犯人が使用した音声だった。一方、大手新聞社文化部の記者は、特集記事の助っ人として…

津原泰水 11 eleven

戦時中、見世物小屋で日々の金を稼ぐ、血の繋がっていない異形の家族。百年に一度生まれ、未来の事象を伝えるという「くだん」を一族に加えようとする。(「五色の舟」) 戦争に召集された領民に変わり、戦地へ行った偽りの領主の息子。帰国したが、自分は死ん…

麻見和史 石の繭 警視庁殺人分析班

新橋のビル内で、モルタルで固められた変死体が見つかった。計画的な犯行に捜査は難航するかと思われたが、犯人から捜査本部に電話が! 交渉を担当することになったのは新米刑事の如月塔子だった。癖の強い面々と共に、塔子は次の事件を止められるのか。週刊…

池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題6 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか?

ちょっとした時間つぶしに読めて、今のニュースを見るのに復習をかねて超利口。2015年の世界動向をまとめた1冊。日本にとっては戦後70年。アメリカでは中間層の消滅を語り、次期大統領選を予想するも、トランプ(大統領)の名前はなし! 本当、どうなるかわか…

今泉忠明 おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典

ベストセラーか凄いなと思っていたら、妻が読みたがっていたので購入。内容はタイトルそのままで、ミニコラム集でサクサク読める。とりあえず動物、昆虫の世界に入れる楽しさがある。類似本もいっぱい出てるし、いいヒット作を作ったんだなあ。出版元の高橋…

帝国データバンク情報部 藤森徹 あの会社はこうして潰れた

倒産した企業の事例集で、解説、考察がない点は人によっては物足りないかも。倒産の原因が書かれていれば、解説もいらんだろうけど。柱が1本しかなかったり、逆に増やしすぎたり、国際情勢で金まわりが極端に悪くなったり、学ぶことは沢山ある。一族企業、老…

石水創 「白い恋人」奇跡の復活物語

2007年8月、賞味期限の改ざん、ずさんな生産ラインの告発。誰もが知っている北海道のお土産銘菓「白い恋人」の生産が止まった。あれから10年。35歳の若き社長が立て直しを振り返り、当時を知らない新たな世代へ、石屋製菓と北海道の未来を語りかける。朝日新…

森博嗣 キシマ先生の静かな生活 The Silent World of Dr.Kishima

助手の地位に留まっているが、先生は素晴らしい人だ。研究にしか興味がない。そんな先生が計算機センターの事務員である沢村さんに恋をしてしまったようだ。まさか先生が人に興味をもつなんて。『まどろみ消去』に収録されていた名作をKindleで再読。初めて…

上遠野浩平 荒木飛呂彦 恥知らずのパープルヘイズ ジョジョの奇妙な冒険より

あのイタリアの冒険から半年。組織を裏切ったパンナコッタ・フーゴは、幹部から呼び出しを受ける。命令は、表舞台に顔を出したボスが危険視する、もっともヤバい麻薬チームの壊滅。フーゴは再起へのチャンスとして呼ばれたのか、それともただの捨て駒として…

伊坂幸太郎 マリアビートル

東北新幹線に乗り合わせた、酒に溺れた元殺し屋の木村。大物の息子を連れて帰るコンビ、檸檬と蜜柑。悪魔が中学生に化けた王子。運のない殺し屋の天道虫。それぞれの目的が複雑に絡み合い、どう落とすか決められない殺し屋たち。上野から盛岡までのノンスト…

湊かなえ 白ゆき姫殺人事件

化粧会社の美人社員が山中で殺害された。被害者と近い関係者から情報を得た週刊誌のフリー記者・赤星は、同僚の冴えない女性に注目する。事件後、その女性は不自然に失踪。数々の目撃証言がある彼女が犯人なのか?映画の予告が面白そうだったのと、隣の妻が…

大鐘良一 小原健右 ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験

2008年2月、10年ぶりに日本で宇宙飛行士の募集が、JAXAから発表された。史上最多の募集をかいくぐり残ったのは10名。それぞれの専門職の中でも優秀なベテランが残ったが、最終審査では意外な一面が表れる。選抜試験にNHKの取材班が密着した渾身のドキュメン…