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黒木あるじ 無惨百物語 みちづれ

隣部屋へのドアの隙間に。降りてくるエレベーターに。帰り道に見た家の窓に。気づいてしまうと「みちづれ」に、もう日常には戻れないかもしれない。実話会談の収集家による百物語シリーズ。 シンプルに怖く、現代から回想まで時間軸も豊富で、凶悪なものやオ…

東京子ども図書館 エパミナンダス 愛蔵版 おはなしのろうそく1

読み聞かせのための「おはなしのろうそく」。活字を少し大きくし、子どもが読んでも楽しくなるよう再編集した小型のハードカバー本。ヨーロッパの昔話、指遊びなどを収録。 銀座の子どもの書店、教文館ナルニア国で可愛さのあまり購入してしまった。両手で包…

有栖川有栖 江神二郎の洞察

1988年4月、英都大学に入学したばかりの僕は、推理小説研究会に入部する。ある人とぶつかって落ちた1冊の縁がきっかけだった。アリス最初の事件「瑠璃荘事件」。八坂神社から帰る大晦日を書いた「除夜を歩く」、マリアとの出会いから入部までを書いた「蕩尽…

鵜飼秀徳 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

新しい日本のために進められた神仏分離令。神社と寺院を分離する政策は、なぜ宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートし、廃仏毀釈となったのか。明治維新から150年。鹿児島、松本、伊勢、東京、奈良、京都など、語られない近代史を追う。 奈良の興福寺の五重塔…

櫛木理宇 死刑にいたる病

鬱屈した学生生活を送る筧井に届いた手紙は、連続殺人鬼・榛村からだった。そこには「最後の1件は冤罪だ。証明してほしい」と書かれていた。子どものころ、パン屋の店主として可愛がってくれた彼のために調査を進めるうち、筧井は榛村になぜか惹かれていく。…

黒木あるじ 無惨百物語 ておくれ

ふとした違和感を気にせず、そのままにしていないだろうか。もしかすると「ておくれ」かもしれないのに。実話会談の収集家による百物語シリーズ。 シンプルに怖く、現代から回想まで時間軸も豊富で、オカルトもあり、このシリーズは文句なしの塩梅。現代百物…

池上彰 世界を動かす巨人たち<経済人編>

池上彰が注目する世界の経済人11名。アリババのジャック・マー、投資家のバフェット、ティーパーティー運動の黒幕であるコーク兄弟など。その生い立ちと成功を紹介する。 わかりやすい本だけでは売れないんだろうけど、池上彰印になることでめちゃくちゃ売れ…

アガサ・クリスティー ABC殺人事件

ポアロに届いた予告状のとおり、Aで始まる町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場にはABC鉄道案内が残されていた。続いて第二、第三の予告状が届き、事件の阻止のため警察と協力をするポアロだったが、現場にはABC鉄道案内が……。 ミステリー史上初期のミッシ…

堀江貴文 本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方

タイトルまま。間違って購入したけど、ホリエモンはどんなのを書くのかと、せっかくなので読んでみた。ストレスをなくすために本音云々から、自分に価値のある時間をどう作るかが大切だよという話しでした。全くもってその通りで、弱った意志に働くカンフル…

小川一水 天冥の標5 羊と猿と百掬の銀河

西暦2349年、小惑星パラスにて野菜農場を経営するタックは、一人娘のザリーカとなんとか生活をしていた。しかし老朽化する装置、大手ロボット会社の進出、娘の反抗期に悩む中、地球の学者アニーの世話も負うことになり、生活が変化していくのだが……。その600…

高木徹 ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争

92年から95年まで続いたボスニア紛争。ユーゴスラビアの解体により、モスレム人による独立を求めるボスニアと、残されたセルビア人のためにストップをかけた勢力。紛争が進む中で、世論はセルビア側の非道に怒りを露わにした。そのバックグラウンドでは「民…

小川一水 天冥の標4 機械じかけの子息たち

大師父が命じた「性愛をもって人を喜ばせなさい」。この言葉を守り続ける“恋人たち(ラバーズ)”。その集団によって目覚めた少年キリアンは、性の中に求めるべきものを探すが……。 あらすじを書く力は、これが限界だ。様々な感想が出ているシリーズ4作目。シチ…

斉藤洋 ルドルフとスノーホワイト

1匹の魚を盗んだことから、知らない街・東京に来てしまった黒猫ルドルフ。大きなトラ猫「イッパイアッテナ」と出会い、飼猫ブッチー、ブルドッグのデビルとも友達になってしまった。神社の軒下も住み心地がよければ、もう第二の故郷だ。平和が続くかと思いき…

斉藤洋 ルドルフといくねこくるねこ

1匹の魚を盗んだことから、知らない街・東京に来てしまった黒猫ルドルフ。大きなトラ猫「イッパイアッテナ」と出会い、飼猫ブッチー、ブルドッグのデビルとも友達になってしまい、神社の軒下も住み心地がよければ、もう第二の故郷だ。そんな時、川向こうから…

斉藤洋 ルドルフともだちひとりだち

1匹の魚を盗んだことから、知らない街・東京に来てしまった黒猫ルドルフ。大きなトラ猫「イッパイアッテナ」と出会い、飼猫ブッチーとも友達になった。それから1年、ブルドッグのデビルともひと段落。忘れられない故郷のリエちゃんのことが心配になってきた…

斉藤光政 戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」

青森県の旧家から膨大な古文書が発見された。門外不出の記録「東日流外三郡誌」には、大和朝廷に消されてしまった東北文明が書かれていた……。1992年の訴訟をきっかけに始まった真偽論争。東奥日報の記者が取材を重ねると、奇妙な背景が見えてきたが……。偽書…

斉藤洋 ルドルフとイッパイアッテナ

1匹の魚を盗んだことから、長距離トラックに乗って東京にまで来てしまった黒猫ルドルフ。降りたところで出会った巨大な猫の名前は「イッパイアッテナ」。自分はどこから来たのか、帰れない飼い猫の運命は……。2匹の愉快で学のあるノラ猫生活が始まる。 青少年…

デニス・レヘイン 愛しき者はすべて去りゆく

寝室で寝ていたはずの少女アマンダが忽然と消えた。依頼を受けたパトリックとアンジーだったが、アマンダの母へリーンが取材を受ける姿は悲しみより、楽しんでいる様子でもあった。彼女の生活はアルコールとドラッグに満たされていたと、叔母ビアトリスは明…

菅原勇一郎 日替わり弁当のみで年商70億円スタンフォード大学MBAの教材に 東京大田区・弁当屋のすごい経営

1食450円のお弁当を毎日7万食配達。廃棄率は0.1%。2代目が継いで8年。注文数が3倍になった、お弁当屋「玉子屋」の秘密とは。 著者である社長の講演を聞く機会があり、面白かったので読んでみた(すぐ読まないと、一生読まないよね)。廃棄率を下げるために、配…

平山夢明ほか 瞬殺怪談 業

瞬殺の如く一瞬で読める最恐怪談152話。平山夢明を筆頭に、黒木あるじ、黒史郎、我妻俊樹、つくね乱蔵、神薫、小田イ輔、伊計翼、鈴木呂亜、小原猛ら実話怪談の名手を収録。 トップスピードでビビらせにくる怪談界のF1こと瞬殺怪談。たった数行が怖い。オカ…

江川紹子 「カルト」はすぐ隣に オウムに引き寄せられた若者たち

「カルト」に関わらないためには、「カルト」事件を知ることが大切である。オウム真理教の一連の事件から死刑囚になった信者たち。彼らはどのようにして参加し、人を殺めていったのか。長年、事件取材を続けた著者が、その迷いと後悔を綴る。 あの悲劇を忘れ…

小川一水 天冥の標3 アウレーリア一統

西暦2310年、肉体改造によって真空に適応した《酸素いらず》の国、ノイジーラント大主教国より海賊討伐の任を受けた強襲砲艦エスレルの艦長サー・アダムス・アウレーリアは、病める一族、救世群と出会うことになる。彼らは木星で発見された超古代遺跡に関わ…

森野達弥 ふしぎな世界を見てみよう! リアル妖怪大図鑑

お風呂の垢が大好きな、垢なめ。橋の下で泣いている、うぶめ。容姿を訊ねる、口裂け女。妖怪は、私たちの生活の、ほんのそばに存在している。妖怪はどこに出て、どんな姿をしているのかを、情報とイラストでたっぷり紹介する大図鑑。 この夏、一番嬉しかった…

小川一水 天冥の標2 救世群

西暦201X年、リゾート地のパラオで謎の疫病が発生した。国立感染症研究所の児玉圭伍と矢来華奈子は原因究明のために現地に降り立つが、悲惨な光景が待っていた。感染源不明。治療も間に合わず生き絶える患者たち。感染は一島で終わらず、世界的なパンデミッ…

阿古真理 料理は女の義務ですか

苦手でも、時間がなくても、それでも台所に立たなければならない女性たち。いつから調理は女性のものになったのか。社会とともに進化してきた便利さとは。激変していくこれからの料理とは。 「人はなぜ料理をするのか?」という根本的な歴史から、戦前戦後の…

小川一水 天冥の標 1 メニー・メニー・シープ

西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植から300年が経とうとしていた。臨時総督のユレイン三世による配電制限が悪化し、住民の不満は積もりに積もっていた。その中、医師カドムは《海の一統》のアクリラから連絡を受け、未知の病に遭遇するが……。 …

くぼあやこ 育児百景 Slice of Life

instagramで始まった1枚の育児絵日記。はじめてのお風呂、罪悪感の離乳食、何が悲しいのか泣きやまない時間。それでも成長は止まらず、可愛いと愛しいの日々。 僕の家より先に生まれて、こういう風に成長していくのかと氏のinstagramを見始めたのが始まり。…

森博嗣 つぼねのカトリーヌ The cream of notes 3

森博嗣が思考し、端的に綴る100の呟きとその補足の第3弾。著者の道筋をたどるような、今まで記述してきた文章の意味がよくわかる。森博嗣の再利用でもあるけど、小説が日記に、日記がコラムに、コラムが呟きになって、贅肉が削ぎ落とされて今が最もスタイリ…

しつもん! ドラえもん 教えて! 宇宙・科学編

朝日新聞で連載しているドラえもんの一問一答クイズをジャンル別にまとめた第1巻。 法事のとき、親戚の子が「おじちゃん知ってる?」とクイズを出してきた。朝日新聞で連載しているドラえもんの一問一答をまとめた本だった。時事問題が簡単に学べるのでネッ…

岩田昭男 キャッシュレス覇権戦争

300兆円市場と言われるキャッシュレス決済市場。様々な規格が立ち上がる中、大きくリードしたのはPayPayだった!かつてキャッシュレス社会を引導したクレジットカードは、水面下で巨大な信用格差社会を構築していた。この流れは引き継がれるのか……。 まず、…