2022-01-01から1年間の記事一覧
1991年8月、神奈川から始まったブックオフは、瞬く間に日本全国、ニューヨークやパリにまで広まった。通い倒した人たちが語る、それぞれのブックオフへの思いとは。 新古書店に関わる人や競取りの人など、それぞれのブックオフ観を語った1冊。競取り近代史と…
世界には、なぜこんなに臭くても食べられるものが存在するのか? シュール・ストレミングやキビヤック、ホンオフェを代表に、世界に点在する調味料まで、食べて調べて楽しみ尽くす。 岩波ジュニアスタートブックスのような、気軽に読めるシリーズがあったん…
民俗学者の折口信夫が出会った古書店の主人。仮面をつけた男、木島平八郎は「この世にあってはならぬもの」を仕分ける仕事も負っていた。山中の寒村で起こった大量殺人事件。玄関先に置かれた見知らぬ赤子。トラブルを引き受ける人間避雷針。 鬱々とした折口…
ユニクロ、Amazonに潜入したジャーナリストが次の舞台に選んだのは、トランプ陣営の選挙スタッフ。1,000件超の戸別訪問に行き、議事堂襲撃では催涙スプレーを浴びてしまう。家族でトランプを支持する層や、反対意見で説得しようとする人々。コロナ禍のアメリ…
平成15年に発生した一家殺人事件。犯人は引きこもっていた次女で、薬物の過剰摂取のため浴室で死亡。平成31年、多摩ニュータウンで発生した男女2名の殺人事件。捜査に加わった奥貫は、気付かぬうちに過去の事件と関わっていく。次女は本当に引きこもっていた…
ホラー作家・黒史郎の人気実話怪談シリーズ。 著者が読者に語りかけるあとがき「家にいますか」が、今までにない味わいで驚いてしまった。本編より怖いのでは? 今まで読んできた実話怪談の中でもとても相性がよく、最終巻から読んでしまったけど、シリーズ…
戦争の色濃くなる昭和初期……。民俗学者の折口信夫は、迷い込んだ古書店で未出版の自著「死者の書」を見つける。なぜここに。そこに書かれた物語は、仮面を付けた店主、木島平八郎による「仕分け」だった……。 続編が出ると聞こえたので再読してしまった。鬱々…
コロナで大打撃を受けた飲食業界だが、日本人にとって外食はどうして特別なのか。寿司・天ぷら・蕎麦に始まり、今日ではファミレス、ラーメン、アジア料理などB級グルメが幅広く食べられる。日本人の食欲を原点に、食を提供する料理人たちの人生を追う。 和…
大学に入学して学業だけでなく、サークルにアルバイトと忙しい日々。あっという間に就職活動が始まり、あふれ出る企業情報に四苦八苦する。今までなんとかうまくやってきたけど、ずっとこのままでいいのかな? タイトルから内面的な解説かと思いきや、いい意…
“ゆうえんち”入園から続いた死闘の末、ついに対峙する葛城無門と柳龍光。才能を持って生まれた若き獅子と、邪悪な研鑽を積んだ鬼が衝突する! 最高の外伝完結! 近すぎて遠かった企画実現に尽力された皆さん、ありがとう御座いました!どんどん強い奴が現れ…
平山夢明をはじめとした実話怪談の名手10名による144話を収録。 都市伝説からロア、日常の怪談までを収録したシリーズ第8弾。物語の入口がどれも見事で、それぞれ筆者の特徴が見えるのが本シリーズの楽しさ。フォークロアも好きで、数話収録されているのも嬉…
戦後最大の詐欺集団、横田商事の社長が刺殺された。社員の隠岐は目撃から引退を決意するが、元同僚の因幡から勧誘を受けて再び詐欺の世界に戻っていく。ノウハウを活かして大きな利益を生むが、同時に経済ヤクザたちが近寄ってきた。不毛の土地を売り、存在…
営業成績を大きく上げたが実は誤発注。自腹を切って隠したつもりが、交通事故に遭遇する「目撃者はいなかった」。孫娘を子役として売り出すため、祖母が厳しく躾ける「ありがとう、ばあば」。田舎社会の狭さを書いた表題作など、切れ味鋭い5編を収録。 あと…
日常の周辺が、私たちの境界なんだろうか。新型コロナウィルス感染症で海外旅行の機会がなくなり、留学希望者が減少する中、外の世界に関心を持って、もっと広く活躍してほしい。常識が多様化している世界を知るためのガイダンス。 「新聞は紙で2紙以上、少…
20代で京都の町工場から創業し、世界を代表するモーター会社となった日本電産。その代表である永守重信は経営をどう考えるのか。財務と資金繰りを中心に、経営の基本を語る。 「泣いた」「子どもにプレゼントした」というリップサービス過多な新聞広告には疑…
未知のウィルスの報告が入ってきたときに、専門家たちはどのように動き始めたのか。日本独自の「専門家会議」を形成し、内閣府や厚労省との折衝が始まる。個々の自粛要請が高まる中、緊急事態宣言の発令に向けて、関係者の証言を記録する。 東京・銀座の教文…
著者が収集した実話怪談を語りお金をいただくか、逆にお客が体験談を語ればお支払いする……。イベントでのブースに寄せられるさまざまな怪異。 黒木あるじの同シリーズから読んでいたけど、提案者は本書著者とのこと。受け手・書き手によってこれだけ雰囲気が…
路地の先に見えた、どうしてこんなところに駄菓子屋が……。今までに見たことのない色とりどりのお菓子が、その銭天堂には並ぶ。大柄な女性店主が優しく紹介する言葉はとても心地よくて、不思議なお菓子を買ってしまうが……。 駄菓子によって老若男女が紡がれる…
絶対的な権力を手に入れた清盛だったが彼の死後、雪崩のように平家は衰退してしまった。せめぎ合う「光」と「闇」の物語は、なぜフィクションとして語り継がれるようになったのか。現代にも通じる運命論や人間論を、能楽師が説明する。 「光」の貴族と「闇」…
路地の先に見えたお店。どうしてこんなところに駄菓子屋が……。銭天堂に並ぶ、今までに見たことのない色とりどりのお菓子。大柄な女性店主が優しく紹介する言葉はとても心地よくて、不思議なお菓子を買ってしまう……。 駄菓子によって老若男女が紡がれるオムニ…
実話怪談作家の姉は、密室の中で両瞼を髪で縫い合わされて眠っていた……。姉が追っていた旅館K亭での怪談と関連しているのか。調査のためK亭に宿泊した僕は、曰くつきの部屋で起こった密室殺人に遭遇してしまった。 第17回ミステリーズ!新人賞を受賞した表題…
路地の先に見えたお店。どうしてこんなところに駄菓子屋が……。銭天堂に並ぶ、今までに見たことのない色とりどりのお菓子。大柄な女性店主が優しく紹介する言葉はとても心地よくて、不思議なお菓子を買ってしまう……。 駄菓子によって老若男女が紡がれるオムニ…
アンパンマンの生みの親、やなせたかし。高知の田舎に生まれ、父を早くに亡くし、苦労の多い人生が始まる。戦争による別れ。がむしゃらにデパートマンとして働いた日々。それでも諦めきれなかった表現への思い。 子どもがアンパンマンを好きで、このキャラク…
時代ごとで進むまんが日本の歴史シリーズより、農工業、お金、文化など11のテーマで読む。 図表や総覧、流れを説明するマンガももちろんよかったけど、僕が求めていたのはテーマ別だったんだ。荘園制や税金のシステムはわかっても、何故変化したのかを理解で…
イギリスで名を馳せたカリスマシェフの正体は、娘を殺したシリアルキラーだった……。ポーによる逮捕から6年、その娘が監禁されていたと警察に保護された。強制的な捜査を疑われるポーと、無実を主張しだしたキートン。分析官のブラッドショーが真相解明のため…
貴族社会から武家社会へ移った時代。最初の一例ともいえる平家一門の運命を描いた平家物語。清盛を中心とした群像劇より代表的な10人を取り上げ、今でも読み継がれる物語の全体像を伝える。 「鎌倉殿の13人」のためにマンガ日本の歴史を読み、アニメ平家物語…
押収したドラッグをくすねて停職になった刑事エイダン・ウェイツ。首の皮一枚を繋ぐために、麻薬組織への潜入捜査を言い渡された。国会議員の娘が出入りする屋敷には、想像を絶する闇が広がっていた。街に充満する腐臭と、底に住まう悪の正体とは……? 画面の…
誰もが望む長寿。それでも人は等しくいつかは死にます。なぜ老いていくのか。もしも老いがなければ永遠に生きられるのか。老化のメカニズムを遺伝子レベルで説明する。 大学で学ぶ生物化学レベルで手こずってしまった。なぜ老いてしまうのかを説明するために…
5000人の就職活動生がエントリーを希望するIT企業スピラリンクス。最終選考まで進んだ6名は、課題解決型プレゼンテーションのために一致団結する。しかし直前で、内定に相応しい1人を選ぶと変更を言い渡される。重い空気の会議室には6人それぞれの罪を書いた…
台風によって転覆した青函連絡船。近隣住民によって救助と死体の回収が行われたが、身元不明の遺体が2体並んでいた……。青森の寒村で大男と出会った八重は、思わぬ大金を渡され借金を返済する。犯罪の予感を隠し、いつか御礼を伝えたいとずっと願っていた。男…